お花の時期はすっかり秋。
まぜざし的なイメージでいけてみました。
まぜざしとは、5種類以上の花材を使ってお花を生けることです。今回は実は4種類だけどカラフルでいろいろな花ってにぎやかな雰囲気なので、まぜざし、的な感じで。
生花で花の型をつくるときは、角度・長さが比較的自由に設計できる枝物を主に使うのですが、今回は枝物がなし。さらにお花もトーンはなんとなく似つつも、色味がかなり違って、どうバランスをとろうか少し考えました。
今回使用した植物・特徴・本花型での活用方法は以下の通り。
ススキ:背が高くて、上重心。上部分に重みをだしつつ、葉の部分は背景に使用
リンドウ:縦に連なるように花が咲く。花自体も縦長。ススキとキクの真ん中の高さになるように調整し、縦の直線ラインを意識してみました。
キク:1つ1つの花にぎっしり花びらが詰まっていて、華やかさがある。存在感があるので、下に配置して、土台をしっかりとさせてみた。1つでも映える。
チコリー:草も花もふさふさ。良い意味で主張が少ないので、背景に使う。奥行き、出たかなー?
上記の特徴を考えて、縦・直線・長方形…と意識して生けてみました。
いろんな色がありつつも、どれもトーンが深めで秋っぽい。ススキの存在はそれ自体が秋。
秋らしい深みのあるしっとりとしたイメージで生けられたかしら…?